自然なお産は自然なリズムを感じる事がとても大切です。月の満ち欠けや潮の満ち引きを感じられる体になるためには、夜早く寝て朝早く起き、日の出とともに目が覚めるような体に近づける必要があります。
朝早く起きたら散歩に出かけ朝の光を浴びてください。朝の光は体のリズムを整えてくれる重要な働きがあります。自然のリズムを感じる事ができる方は、産道や子宮の入り口が充分に熟し柔らかくなって陣痛が始まります。
自然に始まった陣痛は、赤ちゃんを産み出すための充分なエネルギーをもった力強い陣痛です。力強いエネルギーをもった陣痛を引き出すことのできる体は、規則正しい生活から導き出されるものです。
今まで夜更かしが当たり前の生活をなさっていた方は、妊娠を契機に、是非早寝早起きの習慣を身に付けてください。
散歩をする事で骨盤が整います。
骨盤が整うと、お産が始まってから赤ちゃんが下がりやすくなります。特に骨盤に歪みのある方は、何も持たずに姿勢を正しくして散歩をする事をお勧めします。
また、散歩する事で骨盤中の血流が良くなり、腰痛なども解消されます。さらに何も持たず肩を自然に緩めながら歩く事で、背中の張りや首、肩凝りが解消されます。背中が充分に緩んでいる人は子宮の入り口も開きやすいのです。
もちろん、お産のために必要な体力を付け、産後の子育てに必要な体力を付けるのにも役立ちます。
散歩は何も物を持たず目的も持たずに、お腹の赤ちゃんと一緒に季節の移り変わりを感じ、風を感じて歩いて下さい。
妊娠中、および産後はとても目が疲れやすくなっています。
読書をしすぎたり、パソコンを仕事で使ったり、また夜遅くに使いすぎたりするととても目が疲れます。その結果、肩の凝りや背中の凝りがひどくなってきます。
妊娠前に平気だった事が妊娠中はとても負担になります。背中の凝りがひどい方はお腹も硬くなり易く、お産の時子宮口が開きにくくなります。
安産のためにはとにかく体を暖めることを勧めています。特に足を暖めるようお勧めします。
足には子宮につながるツボがたくさんあります。助産院では足のツボにお灸をすることを勧めています。足やお腹が暖かい方はトラブルが少ない傾向があります。
お産のときに何かあったらどうしようと言う不安は、体を暖かくし、足を暖めることでほとんど解消する事ができます。
甘いものや油ものを控え、野菜中心の食事をとることは、体重のコントロールやむくみの予防につながります。この点については 「妊娠中・授乳期の食事」のページ を参照して下さい。